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┃メルマガ顧問税理士┃ Vol.007
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2016年3月18日発行
0.巻頭言
おはようございます!税理士の山下久幸です(^^)/
今週末はハワイにいます。
16日の夜から、3泊5日で海外研修旅行です。
その主催者は、日本M&Aセンターです。
https://www.nihon-ma.co.jp/
東証一部上場企業で、売上や利益もかなり出している、優良企業です。
僕の事務所では、こちらの会員になっているため、
年に一回こうやって海外で視察・研修旅行が開催されています。
僕は去年入会したばかりなので、今年は初めてです。
こちらが僕の会員サイトです。
▼経営パートナーM&Aセンター
http://goo.gl/qaraK7
では、この会員の中身を紹介しましょう。
毎月3万円の会費で、定期的にM&Aの情報が来たり、
会員限定の全国のM&A情報を見ることができます。
この会員は税理士事務所がほとんどなので、
会員限定のサイトで、この会社の内容をもう少し詳しく聞きたいなど、
情報の交換をすることができます。
ただ、この会員に登録しているのは
税理士事務所の中でも604事務所だけです。
https://www.nihon-ma.co.jp/network/accounting/
全国には7万5千人の税理士がいます。
この内の0.8%しか会員となっていないのです。
まだまだ、M&Aという業務はニッチですからね。
大企業のこと、と思っているようですが、これからは中小企業にもこの波はきます。
僕はこちら側の仕事が将来やりたいので入会しています。
ただ、ちょっと早かったかな??と思います。
理由は、経営者にM&Aの話をしても「うちには関係ないから」
というような反応ばかりだからです。
だから、ちょっと会員は辞めようかな・・・
とも最近思ってきました(笑)
会費も結構な値段ですからね。
僕が、M&Aの情報を活かしきれていない、
という現実も否めませんが・・・。
入会を決めたのは、この3万円の月額会費を払うことで、
年に一回海外旅行に行けると聞いたからです(^^)v
いわゆる、旅行積立のイメージですね!
つまり、3万円×12ヶ月=36万円の支払いが、
税理士事務所の経費になり、大腕を振って海外旅行に行けるのです(^O^)/
僕は家族を連れて行こうと思っていたのですが、
ただ追加で家族の分を払うのは高すぎるんですよね。
ハワイの大人一人追加で258,000円ですよ!
他のツアー探せば、10万円台でもあるのに・・・。
変にバブリーすぎて、ちょっとどうかなと思います。
また今回は僕の分も、追加で7万円を請求されましたしね・・・。
合計43万円払って、ハワイにそれも会議で行く、
と言うのはあまりメリットがないように思います。
まあ、旅行がメインの会ではないんですけどね。
あくまでも基本はビジネスがメインですから(笑)
それよりも、安いツアーで家族全員で行く方が、
よっぽど楽しいんではないでしょうか?
この文章を書いていたら、本当に会員辞めようかと思ってきました(笑)
※書いているのは3月15日の出発日の前の日です。
話変わって、この日本M&Aセンターですが、
1991年創業なので、かれこれ25年以上経っているようです。
もともとは現社長や会長と、税理士さんが出資して設立された会社と聞いています。
それも出資者には、毎年出資額の10%を配当していたとか。
また、2006年にマザーズに上場していますので、
最初に出資したのがいくらになったのでしょうか?
100万円が、10倍で1,000万円です。
100倍で1億円です(^O^)/
100倍くらいにはなったと、都市伝説で聞いています。
これは当たらずとも、遠からずでしょう。
上場は、これくらいダイナミックなんですね!
だから、出資していた税理士さんたちは、
M&Aセンター御殿?が建ったとかどうだとか(笑)
この出資で儲けるのは良い点は、
その時の税制は、株式を売却した時の税金は10%でした。
よって、100万円出資して、1億円に化けたら、
1億‐100万円=9900万円の利益で、
これの10%の990万円が税金です。
よって、1億円‐990万円=9,010万円の手残りなんです!
出資額差し引いても知れたもんです。
また、その前に配当で10年で回収しているでしょうし。
これが、お金持ちが更にお金持ちになる税制という現実です(^^)v
あと、日本M&Aセンターの社員の年収は、
平均で1,400万円以上あるようですね。
求人にもそう書いてありますね。
http://type.jp/job-5/916867_detail/
しかし、かなり働かせるようです・・・。
正月休みも、盆休みもほとんど無いとか。
しかも、漏れてはいけない情報なので、
社員が動くのが深夜とか土日は当たり前のようです。
こんな会社で働きたいですかね?
ただ仕事的にはかなりの大きなお金が動くので、
達成感は半端ない!と言われていました。
もう他の仕事はできないと(笑)
人それぞれの価値観ですからね。
仕事内容的には僕も結構好きな部類ですが、
仕事スタイルは、かなり古い臭がします(^_^;)
こんなことはブログでは書けないので、
こういったクローズの有料会員だけにしかお伝えできません。
だから、この有料メルマガって楽しいんですよね。
やめられません!
では、今週のメルマガの始まりでーす*\(^o^)/*
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■目次
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0.巻頭言
1.実学簿記・経理
2.お役立ち会社経営情報&トピック
3.タックスニュースを一刀両断
4.山下のリアル勉強会レポート(NEWコーナー)
5.Q&Aコーナー
6.よもやま税理士ばなし
7.オススメ会計・税金本(月1冊)
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1.実学簿記・経理
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「簿記」と聞くと、数字の苦手な方は小難しく聞こえてしまいますが、
経営や商売で必要な数字なんて難しいことはありません。
ただ、「その商売や事業が儲かっているのか?
そして、今後どうなっていくのか?」
がある程度数字で理解できれば、
経営者のココロは安心するでしょう。
そのため、“簿記”と書いていますが、
経理処理などで大事なこと、勘定科目の考え方、
試算表の見方、領収証や書類の整理方法、
消費税の考え方、会計ソフトの使い方、
Excel等のITの活用法、税務調査に備える資料の作り方、
など実務に即したことを紹介します。
皆さまの方で、こういったことを書いて欲しい
などご要望があれば、ネタにしますので、
ドシドシご意見お願いします(^O^)/
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先月から、決算書の勘定科目を見ていってます。
最初は、現金のことを書きました。
みなさん、なにか新しい発見はありましたか?!
ぜひ、会社経営に活かして下さいね(^O^)/
では、今月は現金と同じ区分になる
「普通預金(当座)」を見ていきましょう!
◆銀行の選び方━━━━━━━
普通預金といえば、銀行の取引になります。
通常銀行は近所の銀行を選ぶことが多いでしょう。
東京であれば、都市銀行を選ぶのでしょうが、
地方であれば、地方銀行を選ぶ事が多いでしょう。
特段銀行によって差はありませんので、
みなさんが好きな銀行を選ばれると良いでしょう。
また、取引先との関係もありますので、
福岡に住んでいる僕が、都市銀行の口座を作っても、
お客さんには迷惑な話ですよね。
同じ銀行同士だったら振込手数料が無料になる場合がありますので、
取引先の口座に合わせるのも考えなければいけません。
ただ最近は、ネットバンクや銀行データを会計ソフトと
連動する機能もありますので、その辺りを考慮して
銀行選びをするのもアリだと思います。
ネットバンクがあると、通帳自体もう必要ないですよね。
現金はキャッシュカードで引き出せますし、
銀行の取引明細はネットで出ますし、
最近はスマホのアプリもあり、指紋認証なので簡単にログインできますし、
セキュリティーも安全で言うことなしです!
でも、通帳信仰の方は今でも結構いらっしゃいます。
手間ではないのかな??
また、個人事業の方であれば、
銀行口座を、個人名ではなく屋号で作りたい!
という方もいらっしゃるでしょう。
銀行によっては、ダメというところも多いです。
ネットで調べてみると、都市銀行やネットバンクなどは、
一定の手続きをすれば良さそうですね。
https://goo.gl/LYqSkr
屋号の方が分かりやすくていいですもんね。
僕自身は、個人名の通帳を使っていますが・・。
地方銀行は結構うるさいんですよ。
◆口座の数は?━━━━━━━
次に、銀行口座の数をいくつ持つかですが、
僕がオススメするのは、小さな会社であれば1~3行で十分だと思います。
思い切って、1行だけでもアリでしょう。
理由は、その通帳を見ていれば、会社の資金繰り管理が一目瞭然だからです。
金が無い=赤字である、お金が増えている=黒字である、
というのが直ぐに分かるのは楽ですよね。
例えば、通帳の1月末の残高と2月末の残高を比べて、
増えていれば2月は黒字の可能性があります。
一概に絶対ではありませんが、売掛金とか買掛金とか、
複雑な取引がない業種であれば可能性は高いですよね。
逆に、通帳を増やすし過ぎると、
口座の管理が面倒で、通帳間の移動をする必要があり、
手数料などもったいないですからね。
スタッフさんがいる場合は、
会社の銀行口座に合わせて給与振込口座を作ってもらうのが助かります。
手数料が無料ですし、またその銀行員も嬉しいので、
融資の場合などは交渉しやすくなるでしょう。
だから、むやみに口座数は増やさない方がよいです。
◆記録する━━━━━━━
通帳を利用するときに便利なのは、
通帳に直接書き込みができる、というのは便利です。
銀行によっては振込額しか記載されないので、
後から見返すと、何に振り込んだのかな?
ということがありますからね。
だから、振り込んだ金額の横に、
「100万円 山下税理士報酬」などと書くことをオススメします(笑)
また、ネットバンクであれば、振込をする際に、
テキストで内容を入力できる銀行もあるようです。
そうすれば、利用明細を見た時に、内容も記載されているので、
後からでも確認するのに便利ですね。
また取引先にお金を支払う場合も、
できれば現金取引は避け、振込みするのをオススメします。
理由は、現金だと領収証を無くす可能性もありますし、
領収証を発行する側は、収入印紙が必要な場合もあるでしょう。
また、取引を記録で残すという点では、振込が一番確実です。
どちらの通帳にもデータが残るんですから。
多額の現金取引が行われている会社は、
税務署もかなり怪しみますのでご注意下さい。
◆通帳は、銀行側からの視点━━━━━━━
ここでちょっと小休止。
みなさん、いま預金通帳を手許にご用意下さい。
通帳の取引明細を見て、疑問に思ったことはありませんか?
僕は、この税理士業界に入って、
なんでだろう?と疑問に思ったことがあります。
それは、通帳と簿記の仕訳が逆になっていることです。
例えば、簿記の取引(仕訳)で売上が入金された場合には、
以下のとおり記録します。
普通預金 100万円/売上高 100万円
これが、仕訳というものです。
左側が借方(かりかた)、右側が貸方(かしかた)と呼びます。
この名称の由来は分かりませんが・・・。
しかし、通帳の取引欄を見て下さい。
入金がされた場合は、右側に金額が記載されていませんか?
そして、一番右端に残高が来ています。
また、経費として何かを払った場合は、
左側に金額が記載されていると思います。
簿記の取引とは逆の表示になるんです。
これって見づらいなー、と思っていたら、
この逆になっている理由は、
『銀行側から見た簿記の取引で表示』されているからです!
そういうことかー、と納得した次第です。
銀行もお客さの事を考えて、逆にすれば見やすくなると思うんですけどね。
システムを一つ変えれば、出来なくはないと思うんですけど…..
ただ、ゆうちょ銀行はこれが逆なんですよ!
これまた不思議です(^_-)
ビジネスでゆうちょ銀行を使う人は少ないですが、
なぜ逆なんでしょうね。
ゆうちょ銀行は全国にあるので、使いやすいと思う銀行の一つです。
これから、住宅ローンや企業へ融資の可能性もあるので、
注目する銀行の一つですね。
ちょっとした小ネタでした。
実務では何も役に立ちませんが(笑)
◆資金繰りの管理する━━━━━━━
それでは再開します。
飲食店などで多店舗展開しているところは、
店長などの責任者に通帳預けてはどうですか?
と僕はアドバイスしています(^^)v
理由は、雇われ店長だと経営の大変さが分からないので、
自分のお店のお金の流れくらいは最低限管理させることをオススメします。
毎日の売上がこれだけ入って、
経費として、原価、家賃、人件費が毎月これだけ必要である。
そして残りはこれだけか・・・、
という現実を見れば経営者の感覚は少しづつですが養われると思います。
ただ横領などの管理は大切なので、
その辺りの対策をしっかりして下さいね!
これに人事評価制度などもプラスして、
利益が出たら分配するなどしたらモチベーションも上がるでしょう。
何だかんだ言って、報酬(お金)を貰うことは嬉しいことですからね。
このように、一つの店舗や事業ごとに通帳を作るのはアリだと思います。
それは、その通帳を見ればすぐに利益が出ているか分かるからです。
何事もシンプルが一番です(^-^)/
◆納税の管理をする━━━━━━━
税金の支払いで大変なのは、
消費税と源泉所得税の2つです。
それと税金ではありませんが、夏冬の賞与ですね。
消費税は、8%に上がったため、
納税額もぐんと大きくなって、
ビックリされた方も多いのではないでしょうか。
一度に数十万円、百万円単位を払うのは大変ですよね?
そこで僕がオススメするのは、
税金支払のための定期積金を作ってはどうでしょうか?
例えば、3月決算の会社であれば、
毎年消費税の納税が5月にあるはずです。
だから、毎年5月から翌年の4月まで、
毎月一定の積立預金をして行きます。
大体の消費税の予算を計算して(分からなければ前年と同じ)、
年間120万円であれば、月に10万円づつ積み立てておけば、
満期になった1年後に、そのお金で納税をすればいいからです。
そうしておけば、資金繰りの平準化ができ、
納税の時期に焦って資金繰りをしなくても良いからです。
税金は滞納すると、延滞金などが発生するため、
できるだけ滞納は避けたいものです。
一度滞納すると癖になってしまいますからね・・・。
7月と1月の年2回の源泉所得税も同じようにします。
あとは、会社の状況にもよりますが、
賞与も積立をすると良いでしょう。
賞与も従業員さんが多くなれば、
結構な金額になるので資金繰りは大変ですからね!
◆税金の支払い手段を楽にする━━━━━━━
年に1回か、2回程度の税金の支払い手続きも面倒ですよね。
逆に毎月支払う方が楽なものです。
ほんと、人間って習慣の生き物だなー、と実感します。
最近はインターネットが発達して、
納税もネットでできるシステムがたくさんありますので、いくつかご紹介しますね。
▼ダイレクト納付
http://www.e-tax.nta.go.jp/tetsuzuki/tetsuzuki4_1.htm
僕の顧問先さんは、ほとんどこちらのダイレクト納付を使っています。
使っています、というか僕がこのシステムを操作するんですが・・。
これは、事前に税務署へ引落し口座(税金支払口座)を登録しておいて、
e-Taxのシステムを利用し、税金の申告後に、
その税金をその場ですぐに決済する仕組みです。
支払いは、その日でもできますし、
日付を指定することも可能です。
僕の事務所では、源泉所得税などの集計をして、
そのデータを僕がe-Taxして、ダイレクト納付の手続きまで完了します。
そして、そのことをお客さんにメールで伝えるだけです。
「いついつに、税務署から○○円の税金が引落しされますよ」と。
これで、顧問先さんも銀行に行く手間や、
万が一の支払い忘れも防げますので、
かなり楽になっていると思います!
僕が忘れるのが、かなりのリスクですが・・・(笑)
税理士さんに頼んでいなくてもご自身でもできると思いますので、
面倒な方はこちらをオススメします。
▼ペイジー
http://www.pay-easy.jp/index.html
次に、僕はこれを使ったことがないのですが、
ペイジーと言って、税金以外でも年金やネット通販の支払いもできるようです。
ちなみに「ペイジー」という名前の由来は、
ペイ=支払うと、イージー=易しいを合わせて、
ペイジーになったと聞いたことがあります(*^_^*)
こちらで、ペイジーの利用デモ体験もできるようです。
http://www.pay-easy.jp/howto/demo/index.html
これを操作してみる限りでは、
支払いの番号をゲットして、ネットバンクか、
ATMで支払う事ができるようですね。
これも結構楽なシステムだと思います。
▼インターネットバンクによる電子納税
http://www.e-tax.nta.go.jp/tetsuzuki/tetsuzuki4.htm#Link2
このシステムはやったことないですね・・・。
すいません(^_^;)
ダイレクト納付と同じようなものでしょう。
顧問先側でやるしくみなんですかね?
▼振替納税
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/qa/10.htm#q35
以前このメルマでも紹介したように、
個人事業者の所得税や消費税であれば、
税金を口座引落しすることが可能です。
それも口座引落しの場合は、
納税期限の1ヶから、1ヶ月半後に引落しとなるため、
資金繰りの準備としてもメリットはあるでしょう。
逆に、法人はこの振替納税がありません。
なぜなのか不明ですが、法人も利用を広げて欲しいですね。
地方税も、最近進んでいて電子納税の利用を広げています。
https://www.eltax.jp/www/contents/1397032814976/index.html
僕は、クレジットカードでも支払えても良いと思うんですけどね。
そうすれば、もっと滞納も減るでしょうから。
ただ、このような提案を顧問先にしても、
税務署から税金を差し引かれるのは嫌な方も実際いらっしゃいます(笑)
『自分で払って、税金の重みを感じる』
というのもアリな選択なのでしょう(*^_^*)
◆支払日を決めておく━━━━━━━
さて、納税の管理と支払いに続いて、経費などの支払管理の話です。
売上の入金はお客さま都合で入ってきますが、
経費の支払いは、こちらの都合です。
だから、経費の支払日を決めておくことをオススメします。
業種によっても変わってくるかと思いますが、
よくあるのが月末締めの翌月末払い、
というのが一般的に多いかと思います。
経費の請求書が届くのは、
月末に締めて、翌月月初に届くものが多いです。
そうすると、請求書が届いた都度経費の支払いをしていたら、
銀行に行く手間や、ネットから振込む手間が面倒ですよね。
だから僕がオススメしているのは、
月にこの日と決めて、支払日を固定することです。
例えば、毎月25日に先月分の請求書をまとめて払う、などとするのです。
そうすることで、仕事をルーチン化することができ、
従業員に振込を任せることも可能です。
支払い漏れを防ぐこともできるでしょう。
その都度払っていたら、
あれ、これ払ったんだけ?!などと、
考えなくてもいいことまで、考えなければいけませんからね。
給与の振込と同じように、
経費の支払日も固定することをオススメします。
ただ、月末に払うのはバタバタするのであまりオススメはしません。
◆山下の管理法をご紹介!━━━━━━━
例えば僕なんかのスモールビジネスは簡単ですよ。
僕の収入は、顧問料という定期収入と、
決算料やスポットでのコンサルの不定期収入が主です。
契約はある程度決まっていますので、
年間の売上はだいたい予測できます。
そのため、会計ソフトに考えられる収入を、
普通預金の勘定科目に入力して行きます。
そして、毎月の経費もそこまで変動はありませんので、
定期的に支払うものは、会計ソフトに入力していきます。
最後に、予備費として、ちょっと多めの金額を経費として計上しておきます。
これは、万が一これだけ使っても大丈夫だろうか?
という戦略予備費ですね(^O^)/
そうすると、これで1年分の資金繰りの予測が完了しました。
お金が足りるのか、足りないのか?普通預金のデータを見ればすぐに分かります。
また、これを毎年1月にやっていますので、
1年間の取引の7割は入力が完了したことになります。
それも、入力は前年のデータをコピペするだけですので、
数時間で仕事は完了します。
そして、それが現実に売上が入ってきたり、
経費を支払ったりすれば、会計ソフトの日付だけを変更して、
随時更新していけばいいのです。
スモールビジネスの方はオススメですよ!
◆預金の経営的視点━━━━━━━
経営的視点では、お金が無ければ会社は潰れますので、
お金の管理は非常に大切です。
一般的な中小企業の悩みは、
売上と資金繰りと人の問題で、
3分の1づつの割合ではないでしょうか?
それも売上や人というのは必ず“お金”がからみますので、
最終的には、極端な書き方をすれば、
お金に余裕があれば、経営での悩みは格段に減ります。
この世の中は資本主義社会なので、
最低限の生活費を確実に確保する仕組みを作り、
安定的な経営を行えば、だいぶ楽になるはずです。
と言っても、ステージが上がれば、別の悩みはあるのですが・・。
それは仕方ありません、成長している証ですから。
だから、お金の管理や仕組みは、
できるだけ知恵を絞って、経営の体制を作るべきです。
例えば、商品やサービス代金を前払いしてもらう仕組みなんてどうでしょう?
卑近な例で言えば、僕は月額顧問料として毎月お金を頂いています。
通常の税理士事務所では、3月分の顧問料は、
3月に締めて、翌月4月末までに請求しています。
しかし、僕は違います。
僕は3月分の顧問料は2月末までに頂いています。
それも、ほとんどが口座引落の契約なので、
2月5日にお客さんから引き落としとなります。
その後、管理会社からまとめて2月18日前後に
僕の方へ入金されます。
ということは、4月末にもらうのと、
2月18日にもらうのでは、2ヶ月以上も期間が違うのです。
例えば、月に200万円の売上があったとしましょう。
そうすると、200万円×2ヶ月分=400万円ものキャッシュが、
事務所のお金としてプールされているのです!
いわゆる、前受金ビジネスモデルです。
これってかなり資金繰りが楽になると思いませんか?
400万円銀行から借りるのも大変で、面倒ですよね。
しかも、金利はかかりますから。
このように、契約を少し変えるだけで、
資金繰りがグッと楽になることがあるのです。
◆決済方法の多様化━━━━━━━
また、商品やサービスの代金の支払方法を
新しく追加することも良いでしょう。
現金だけのお店であれば、クレジットカードやPayPal、ショッピングローン、
デビッドカードやSuicaなどのICカード系の検討です。
3~5%程度の手数料が必要ですが、
そこで手数料がもったいないと言っては商売が出来ません。
そもそも、利益が5%しかない商品であれば仕方ありませんが、
そしたら、その商品自体ビジネスのやり方を考えなければいけません。
最近はクレジットカードでの支払いを好まれる方も多いです。
というか、日本が現金だけに偏り過ぎているんですよね・・・。
買ってもらえない、機会損失の方が言うまでく、損失でしょう。
しかも、次のリピートは確実に少なくなりますからね。
しかし、こういった話をお客さんに提案すると、
「うちの業界では出来ない」と言われる方がいらっしゃいます。。。
なぜそういう思考になるのでしょうか?
非常に残念です(o_o)
出来ないというのは誰にでも言えます。
今話題の保育園生だって(笑)
だから、出来るように工夫したり知恵を絞るのが
経営ではないでしょうか?
ある経営コンサルタントの方がこういうことを言っていました。
企業の戦略とは、『ライバルからやられたら”あちゃー”と思うことをやれ』と。
この考えは非常に大事だと思います。
僕の業界でもこんな有料メルマガを出している人はいません(笑)
あちゃー!かどうか分かりませんが(笑)
また、先ほどの顧問料の支払い方法も、
殆どが後払いの事務所ばかりです。
先払いをしてもらっているのは、ほんの一部の事務所でしょう。
僕は数人しか聞いたことありません。
というか、そもそも税理士の知り合いも少ないのですが・・(笑)
このような経営的視点も非常に大切です。
それくらい、資金の回収やお金に気を使いましょう。
いつもの習慣・慣行だからと言わずに、変化することが大切です。
◆銀行との付き合い━━━━━━━
借入などがあると銀行との付き合いも必要でしょう。
また、銀行から営業されることもあると思います。
それは、出来る範囲でやれば良い、と僕は思っています。
借入をしているからと言って、買いたくも無い投資信託を無理に買ってはいけません。
買うリスクは、すべて自分が背負うんてんすから。
銀行が売っている投資信託や、保険で得をした人は聞いたことありませんしね(笑)
○○のカードを作ってとか、NISAに加入してくらいであれば、
出来る範囲で営業のお手伝いをされて下さい。
その時は、融資の可能性もチラつかせながら話はした方が良いでしょう。
先に借りた方がいいですね。
クレクレ星人の、担当者は多いので、経営者として交渉は必須です。
銀行員は数年で転勤が多いので面倒ですが、
ある程度恩を着せる営業も必要でしょう。
◆決算書的視点━━━━━━━
僕が決算書を見るときには、
『現金・預金』の科目は真っ先に目がいきます。
理由は、経営では「勘定あって、銭足らず」というのが、非常に多いからです。
リーマン・ショックの時など顕著でしょう。
上場企業で潰れた会社は、ほとんど黒字倒産です。
会計的な視点から見れば決算上利益は出ている、ということになります。
しかし、まだ現金が未回収や、売上を先に計上している、
というような、会計とお金のズレで倒産となるのです。
または、不良債権なのに帳簿にのっているとかね!
だから、現実にある『現金・預金』しか僕は信じません(笑)
目指すところは無借金経営ですが、
借入金ゼロではなく、僕がススメるのは、
『実質無借金経営』で良いと思います。
実質無借金経営とは、現金・預金が1億円あって、
借入金が8,000万円ある状態をいいます。
要するに、借入金よりも、多くのお金を持っていることです。
新聞などにも、上場会社のほとんどは実質無借金経営と言ってますよね。
コレのことです。
◆投資家の目線━━━━━━━
しかし、投資家の目線は違ったりします。
『お金がたくさんある=投資をしていない』と見たり、
『お金がたくさんある=株主に配当しろ!』という見方になります。
そりゃそうですよね。
無駄に会社に持ってるんなら、株主に還元しろとも思うでしょう。
また、お金を安全のために貯めているだけではなく、
未来の経営に対して、サッサと投資しろ!という視点も必要です。
そうしなければ、今の会社の株式が将来価値が下がるんですから。
株式を買うということは、その会社の将来に対して投資しているということです。
将来に投資をしない現経営陣は辞めさせるか、
サッサとその株式は売ってしまうでしょう。
中小企業の経営であれば、
社長=株主という構図なので、
株主的視点が結構抜けてしまう方が多いです。
だから、僕は中小企業の経営者であっても、
利益が出たら、きちんと配当を貰うべき(払うべき)だと思っています。
税金の負担がちょっと増えるかも知れませんが、
こういった行動こそが、社長と投資家の意識が出るからです。
そうすれば、次に従業員さんの会社に出資するとか、
知り合いの会社に出資するなど、
投資家としてのスタートラインに立てるでしょう(^O^)/
ということで、今週の実学簿記・経理は、
普通預金を実務的視点と、経営的視点から見てきました。
みなさまの経営のお役に立てて下さい(*^^)v
━━━━━━━━━━━━
2.お役立ち会社経営情報&トピック
━━━━━━━━━━━━━━━━
このコーナーは、最近のお役立ち情報を載せています。
バーっと目を通すだけでも結構です。
地域によっては、かなりの情報格差があります。
地方都市に行けば行くほど顕著です。
これからは、経営者ご自身で情報を仕入れるか、
優秀な専門家(キュレーター)を顧問にすることが必須です。
僕みたいな*\(^o^)/*
ご自身の会社で当てはまりそうなものがあれば、
積極的にご活用下さい!!
===============================================
今月は、ものづくり補助金関係の情報や、
新しい融資制度など新たに追加しています(^O^)/
▽
▼定番のお役立ち情報はこちらです
━━━━━━━━━━━━━━━━
http://hisayukiyamashita.com/useful.html
※随時更新しています。
すべてのパスワードは 【0304】です。
毎月変わりますので、ご注意下さい。
分かりにくいですが、ページ中央の「パスワード」欄に、
上記番号を入力し、その横の「送信」ボタンを押して下さい。
項目ごとに区分されていますので、
定期的に週1回でも眺めて下さい!
▽
▼税務のお仕事スケジュール
━━━━━━━━━━━━━━━━
http://hisayukiyamashita.com/taxschedule.html
こちらのページを見て、
みなさんの該当する業務を漏れ無く確認して下さい。
まずは表の見方を確認して、注意点を読んで下さい。
次に、法人か、個人事業をなのか?
毎月やること、今月が決算月か?、
今月が3月であれば、3月の欄の業務内容を確認して下さい。
そちらに、業務の期限を書いていますので、
期限を確認し、業務のスケジューリングをして下さい。
ここで分からないことがあれば、メルマガで質問して下さい。
▽
▼補助金情報は盛りだくさん!
━━━━━━━━━━━━━━━━
<中小企業庁>
http://bit.ly/1Q272O2
今年も出ましたね!!
「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」
の募集が始まりました。
”アベノミクス”の影響でここ数年は、
補助金の採択率が昔と比べてかなり高くなっています(*^_^*)
ぜひ、積極的に補助金等の申請もチャレンジしましょう!
僕もここ2,3年ほどで、3件程通っています。
このメルマガでも随時案内はしていきますね!
▽
▼事業主の方のための雇用関係助成金
━━━━━━━━━━━━━━━━
<厚生労働省>
http://goo.gl/TVKxx
ざっと見て、ご自身の会社に該当あるようなことがないか?
月に一度でもご確認することをオススメします。
これから人を雇ったり、従業員教育をしたり、
労働環境を整えようと思っている方は、
この機会にぜひご活用下さい!
▽
▼こんなレアな助成金もあるのか
━━━━━━━━━━━━━━━━
<助成財団センター>
http://bit.ly/1Q275JG
こちらは、さまざまな企業や団体が面白い事業に助成しています。
ご自身のビジネスと何かしらコラボできないか?
定点観測してみてください。
▽
▼商工会議所は地域の情報がいっぱい
━━━━━━━━━━━━━━━━
<福岡商工会議所>
http://goo.gl/6dsujH
商工会議所でも融資関係の情報はありますので、
こちらも定期的にご確認下さい。
会員では無くても相談はできます。
また、「記帳相談」といって、
税理士が無料で年に数回相談できる制度がありますので、
スタートアップの人などはオススメですよ!
どんな税理士が来るかは不明ですが(笑)
https://www.tokyo-cci.or.jp/soudan/kicyo/
<全国の商工会議所>
http://goo.gl/4E9qs0
▽
▼日本政策金融公庫は国の銀行
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https://goo.gl/hXDM7
こちらもセミナーや融資情報がありますので、
定期的に確認すると良いでしょう。
▽
▼登記オンライン申請システムは便利
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http://goo.gl/2Ed6p
これから確定申告を迎えられる方も多いかと思いますが、
ここで不動産の登記簿謄本を取ることが可能です。
法務局にわざわざ行くことも面倒なので、
便利なものは積極的にITを活用しましょう!
▽
▼エンジェル税制はベンチャーに!
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<経済産業省>
http://bit.ly/1Q27axa
外部の投資家から資金調達することがあれば、
こちらの制度を取り入れても面白いと思います。
投資家に対して税制のメリットがありますので。
ただ、この制度の認知度が低すぎるのが問題ですね・・・。
僕自身も手続きをしたことはまだありません。
経済産業省の担当の方に電話した時は、
「ぜひ広めて欲しい!」と懇願されました(^O^)/
▽
▼経理関連のオススメサービス(定番)
━━━━━━━━━━━━━━━━
以下のURLにまとめてありますので、
ご自身に合ったものをご利用下さい。
http://hisayukiyamashita.com/accounting.html
やはり使ってみないと、そのサービスの良さが分かりませんので、
積極的に使ってみて、トライアンドエラーを繰り返して下さい!!
僕自身も使って試しています(^^)v
━━━━━━━━━━━━
3.タックスニュースを一刀両断
━━━━━━━━━━━━━━━━
新聞や、ちまたで騒がれている最近の税金記事を、
山下の独断と偏見で解説、お伝えするコーナーです。
新聞やインターネットの記事について、
メディアでは書けないこと、業界で噂されていることなど、
実際の実務の現場のことを語っていこうと思います!
===============================================
今月より、国税庁などの公的なところからの情報も
お送りしますので、より内容の濃い情報をお届けします!
/////////////////////////////
■「申告書の自主点検と税務上の自主監査」に関する情報
///////////////////////////////////////
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/hojin/sanko/tk.htm
ちょっと大きな会社の税務申告は、
このような税務署がチェックリストを作成していますので、
申告前に自己チェックをオススメします!
僕の方でも、いずれは読者の方に向けて
節税チェックリストなどを作りたいのですが、
いつになることやら・・・(泣)
/////////////////////////////
■投信の成果測る「通算損益」
売り時を判断する基準に
///////////////////////////////////////
https://goo.gl/slZ990
「特別分配金」とは、僕は詐欺みたいなもんだと思っています(*^_^*)
自分の投資額から、自分に配当するなんて、なんの意味もありませんよね?
自分の身を食っているようなもんです!
また、投資額が少なくなるんですから、今後の運用益も少なくなる、
そしたら複利の効果も全く無くなります。
「毎月分配がありますから、投資しませんか?」という
甘い言葉に騙されずに、きちんと理解して投資しましょう!
毎月分配の投資信託はハズレです。
お年寄り向けの商品です。
/////////////////////////////
■軽減税率のレジ対応、補助200万円まで
経産省方針、中小に限定
///////////////////////////////////////
https://goo.gl/3tpHCP
これは良いような、悪いような・・・。
システム会社が儲かるだけです。
これをやることで、国は会社のレジデータまで
引っ張りだそうとしている可能性もあります。
脱税や売上のごまかしを防ぐために。
マイナンバーなどを考えると、あり得なくはないでしょう。
先日行った台湾では、お店のレジから領収証と一緒に、
宝くじが付いてきます。
奇数月の25日に発表されるようです。
1等は3000万円くらいだったかな??
宝くじがついていたら、
だれも領収証は捨てませんよね(笑)
こういう制度なんかは面白いです!
Part2に続きます(^O^)/
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『メルマガ顧問税理士』内コンテンツの著作権は、
すべて編集・発行元に帰属します。
本メルマガの内容の大部分または全部を無断転載、
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〒819-0006
福岡市西区姪浜駅南1-8-5-412
TEL:092-717-3648 FAX:092-510-1269
営業時間:10:00-17:00
http://hisayukiyamashita.com/
【発行責任者】経営コンサルタント・税理士・DJ 山下久幸
■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
Part1からの続きです(*^_^*)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃メルマガ顧問税理士┃ Vol.007
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2016年3月18日発行
■目次
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
0.巻頭言
1.実学簿記・経理
2.お役立ち会社経営情報&トピック
3.タックスニュースを一刀両断
4.山下のリアル勉強会レポート(NEWコーナー)
5.Q&Aコーナー
6.よもやま税理士ばなし
7.オススメ会計・税金本(月1冊)
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
━━━━━━━━━━━━
4.山下のリアル勉強会レポート
━━━━━━━━━━━━━━━━
今月からNEWコーナーです。
なぜ、これだけ文章をたくさん書いているのに、
自分の首を締めるような新しいコーナーを増やすのだろうか・・。
自分でも分かりません(笑)
色々書いていると、「これも伝えたい!」という
衝動にかられて、ついつい調子に乗ってしまうんです(^_^;)
ただ、書きたい衝動は抑えられませんので、
ネタが続く限り、書いていきたいと思います!
ということで、新しいこのコーナーは、
僕が定期的にやっている勉強会の中から、
面白かったネタを、このメルマガ上でお伝えすものです。
ひとつ目は、毎週水曜日の朝やっている、
僕の師匠である経営コンサルタントの石原明先生の
Podcastのネタを山下解説でまとめたものをお送りします。
ふたつ目は、僕が1ヶ月から2ヶ月に1回開催している勉強会で、
日々の様々なニュースから、僕の独断と偏見でネタを集めて、
ビジネス座談会をやっています。
かれこれもう40回以上やっているんですね!
ニュースの情報と、参加者からのリアルな情報の
このミックスが面白い場となっています(^^)v
では、新しいコーナーもお楽しみ下さい!
◆朝活「石原明経営のヒントプラス勉強会」◆
━━━━━━━━━━━━━━━━
2012年3月末から、ほぼ毎週水曜日朝に開催しているこの勉強会。
毎週金曜日に配信される石原先生のPodcastを、
翌週の水曜日にみんなで情報交換をする会です。
その朝活の内容をまとめてレポートにしてお送りします。
この有料メルマガは金曜日の配信のため、
締め切りの都合上、先々週のPodcastをまとめております。
<石原明の経営のヒントプラス(320回)>
◆異動か転職か独立か・・・悩める40代の進路相談に乗ってください!
http://www.ishihara-akira.com/plus/002576.php
===============================================
石原先生がハワイ島から、単独Podcastを配信しています。
石原先生の一人語りも面白いですね。
目の前で喋ってくれる感じがして、伝わってきます。
僕だったらこの質問者の状況だったらどうするかなー??
1番の社内で担当部署を変えてもらうという
根回しをするかも知れませんね。
無料でやるのは、時間的に厳しいとも思います。
また、僕だったら気が入らないと・・・。
お金を貰わないと、真剣にならないという悪いクセがありますから(笑)
それか、今の仕事はシステム会社ですから、
その顧客に「システム+経営コンサル」を提供すれば
確実に面白いと思います!
システム代だけ貰って、経営コンサルは無料であれば、
お客さんにとってもコストはかからないため、
リスクはありませんから、嫌とは言わないでしょう。
石原先生が言っているように、
「できるだけコンサルを続ける」というのがポイントですね。
数ヶ月で終わってしまっては、
どちらにとっても意味がないですからね・・・。
ここで実績を上げていけば、
独立することはかなり可能性が高くなるはずです。
また、中小企業はシステム関係は弱いので、
安価なシステムで効率化とデータ管理をして、
それを経営に活かせるようにアドバイスすれば、
需要はあるでしょう。
40代になると転職は次が最後になると思うので、
最後の切り札にとっておくほうが利口です。
僕みたいに、30代前半でないと、
えいっ!と飛び出すことはできませんよね(笑)
◆『ビジネス進化論』◆
━━━━━━━━━━━━━━━━
2011年12月から、約1ヶ月1度のペースで開催しています。
勉強会の内容は、山下が日々目にしたニュースなどから、
約1ヶ月分の情報を集め、シェアして、意見交換を行う場です。
イメージは、無料メルマガ【今週のコラム】のリアル版です。
無料メルマガのネタは、僕の考えを配信していますが、
こちらのコーナーでは、勉強会のみんなからリアルで聞いた
面白く、役に立つ情報をまとめてレポートにしています。
ネットでは聞けない、クローズな場所だから提供できる
リアルな情報をお楽しみにください!
<ビジネス進化論 44回の内容>
http://hisayukiyamashita.com/business-evolution/4957.html
===============================================
28.十八銀行が福岡銀行グループに!
これは長崎では一大事なようです。
福岡銀行グループには、長崎の親和銀行があります。
この銀行は、長崎で十八銀行のライバル行であるため、
その銀行同士が同じグループになるのは一大事のようです!
福岡で例えると、
福岡銀行と西日本シティ銀行が合併するのと同じということです。
福岡の人からすると、「あり得ない!!」ですよね(*^_^*)
実際、親和銀行の支店の隣に、十八銀行の支店がありますから、
どちらからの支店は閉鎖するでしょう。
そこから行員のリストラが始まります。
そして、長崎の経済は冷え込む恐れがあります・・・。
また、長崎の企業では、
借入をするときに、他行を引き合いにして金利交渉していたと思いますが、
今後はそれができなくなる可能性もあるでしょう。
親和銀行、十八銀行と同じグループなのですから(笑)
数年前は都市銀行が合併を繰り返していましたが、
この流れが地方にもやって来ました。
また、保険会社などの金融系の仕事は、
どこもかしこも合併ばかりです。
会社名が長すぎて、分からないっつーの!!(笑)
毎年変わって訳わかりません(o_o)
もう少ししたら、他の業種などにもこの流れは進むでしょう。
みなさまの業界にも・・・。
━━━━━━━━━━━━
5.Q&Aコーナー
━━━━━━━━━━━━━━━━
■経理処理でこの仕訳はどうするのか?
■この税金は何だろう?
■消費税ってどういう計算?
■この手続はどうするのか?
■こういう節税の話を聞いたが本当に大丈夫か?
など、会社のお金や税金、経理ににまつわることであれば、
とりあえず何でも受け付けております。
質問の回答は本人に直接せず、
メルマガ内で公開されますのでご注意下さい。
よって、ブラックな質問にはお答えできません(笑)
また、全ての質問に必ずしも答えられるわけではありませんので、
その辺りはご了承下さい。
こちらのメールアドレスに、質問をドシドシお待ちしております!
qa@yama-tao.com
===============================================
▼Q1△
20万円のパソコンを買おうと思いますが、
これって経費で落ちるんですか?
【A】
この手の話は、結構相談が来ますね。
そこで、再度経費の処理を確認しておきましょう!
◆基本を抑える
これは、法人と個人事業どちらも同じ内容です。
基本は、何か物を買うとその金額が「10万円未満」であれば、
買った時に経費にすることができます。
よって、iPad1台が8万円であれば、
経費にすることは可能です。
このiPadが経費になるかどうか、と言うのは抜きにして(笑)
◆10万円以上はダメ?
では、10万円以上の物を買えば経費にならないのか?
という疑問があるでしょう。
そういうことはありません。
10万円以上でも経費にできますが、
「買った時に経費にはできない」のです。
それは、みなさんもご存じのとおり、
『減価償却』をして経費にすることとなります。
減価償却とは以前のメルマガでも説明しましたが、
簡単におさらいをしておきましょう。
例えば、30万円のパソコンを買ったとしましょう。
法律で決まっている耐用年数は4年です。
減価償却の計算は、30万円÷4年=75,000円となり、
買った時はこの75,000円を経費にすることができるのです。
そして、買った年の翌年に、
またこの75,000円を経費(減価償却費)として、
4年かけて経費にすることを減価償却といいます。
◆違いは何か?
では、一度に経費になるのと、
4年間で減価償却する違いは何なのでしょうか?
それは、税金を先に納めるのか、
それとも後に納めるのか、の違いです。
仮に、30万円のパソコンを買ったのが
買った時に経費になるとすれば、
30万円×法人税が所得税率=節税額、となるのです。
先月のメルマガでご案内したとおり、
法人の税率を30%で計算すると、
30万円×30%=90,000円が節税になるのです。
逆に、この30万円が減価償却となり、
すぐに経費にできなかった場合で計算すると、
上記の計算では、減価償却費として経費にできるのは75,000円でした。
よって、75,000円×30%=22,500円しか節税にならないのです。
『30万円のパソコンを買った』という事実は変わらないので、
30万円のお金は会社から出ています。
しかし、節税額の75,000円と22,500円の差額、
52,500円が30万円の経費にならない場合は、
多く税金を納めることとなるのです。
ここまでが原則的な考えです。
◆30万円未満でも経費になる!
上記は原則的な考えですが、
今は法律で特例が許されていて、
一つ30万円未満の物であれば、
すぐに経費にすることが出来るのです!!
ここはポイントですね(*^_^*)
ただ一つ注意点があります。
それは、年間で買う合計額が『300万円(年間)を超えないこと』です。
んん??分かりにくくなりましたね(笑)
例えば、1台29万円のパソコンを10台買ったとします。
29万円<30万円なので、特例で経費にすることができます。
次に、第二の判定があって、
29万円×10台=290万円<300万円のため、
第二の判定もクリアして、問題なく経費にするこが可能です。
では、この時パソコンを11台買った場合はどうでしょうか?
一つ目の30万円未満は問題無いですね。
次にふたつ目ですが、29万円×11台=319万円>300万円となり、
買った金額が300万円を超えてしまっているため経費にすることができません!
よって、面倒ですが、1台のパソコンだけ減価償却を計算することになります。。。
なんか税制に振り回せれていますよね(笑)
これは、一度に買うのが300万円を超えたらいけないのではなく、
年間の購入額合計が300万円を超えてはいけないので、注意して下さい。
◆消費税の処理で変わる
最後に、ここの金額の判定で注意点を一つ紹介しておきます。
それは、消費税を納めている会社で、
会社の経理処理が、「消費税込みの処理or消費税抜きの処理」で、
金額の判定が変わってくるのです!
例えば、消費税“込み”の経理処理をしている会社で、
290,000円(税抜き)のパソコンを買ったとしましょう。
消費税込みにすると、313,200円となりますので、
313,200円>30万円で、経費にすることができません。
しかし、消費税“抜き”の経理処理をしている会社では、
消費税を抜いた金額で判断しますので、
29万円<30万円の判定になり、経費にすることは可能です。
税込処理、税抜処理で判定が変わるって
変な感じがしますよね(笑)
僕も、最初はかなり違和感がありました。
だから、消費税を納めている会社では、
消費税抜きの経理処理をすることをオススメします(^O^)/
でも、税理士はこれを嫌います(笑)
理由は、決算などの処理がちょっと手間がかかるんです・・・。
僕自身も、本当に小さな会社であれば、
ほとんど税込処理で経理処理はしていますからね(^_^;)
この辺りは、税理士に頼んで無くて自分で決算する場合は、
もっと大変なので、ここまで気にしなくても良いでしょう。
顧問税理士がいる会社では、
消費税の処理をどうしているか確認してみると良いでしょう。
そして、「税抜き処理にして下さい」と言ってみてください。
税理士は、嫌そうな顔をしますから(笑)
余談でした。
また、消費税を納めていない会社(免税事業者)では、
全て税込で判断することとなります!
◆最後に、悪知恵が浮かぶ経営者は、
「では、買った領収証を分けてもらうのは大丈夫ですか?」
という方がいらっしゃいます(笑)
これはダメですね。バレたら脱税です。
そんな悪あがきはやめておきましょう。
ただやり方によっては領収証を分けなくても、
区分することは可能なので、ぜひ相談してください。
では、みなさんからの質問お待ちしています!
━━━━━━━━━━━━
6.よもやま税理士ばなし
━━━━━━━━━━━━━━━━
こちらでは、僕が税理士として不思議に思うことや、
税理士業界のこと、税務署のことなど、ここだから語れる本音を、
独り言でつぶやきたいと思います(^^)v
最後に箸休めにお読み下さい!!
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<前回までのおさらい>━━━━━━━━━━━━
タウンページでの就職活動は諦めた。
ハローワークで求人情報を探し始めて、
税理士事務所の採用情報を見ると・・・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
大学の就職課から教えてもらい、
ハローワークで税理士事務所の仕事を探し始めました。
その求人情報をみてビックリです!
なんと、給与が『15万円~』という募集がほとんどなんです。
え、これって大学時代にバイトで10万円そこそこもらっていたので、
それに毛が生えたくらいではないですか・・・。
ここで現実の厳しさを実感しました(^_^;)
税理士のような仕事は、独立ありきの仕事なので、
就職するというより、丁稚奉公のイメージがまだまだ強いですね。
美容室や、整骨院、歯科医などもそうです。
ただ、これらの仕事をやりたくて目指していた人の
イメージを悪くするのは嫌ですよね。
「人は使い捨て」というイメージがあり、
辞めても変わりはたくさんいる、
という意識はまだまだ残っています。
これは僕の客観的なイメージですよ(笑)
ただ現実、僕は4つの税理士事務所に雇われていましたが、
残業代や有給があるの1つの事務所だけでした(^_^;)
残業や有給という概念が無いのでしょう。
税理士業界は治外法権です(笑)
先週までの個人の確定申告時期なんて、
ほんとやる気無くなりますよ。
深夜までやるのが「当たり前」みたいな雰囲気ですから(泣)
ちょっと愚痴っぽくなりましので、
話を戻しましょう。このネタの続きはまた書きます。
給与が15万円であれば、
社会保険や税金が差し引かれると、
手取りは12万円前後にしかなりません。。。
これで一人暮らしでやっていけるの??
疑問に思いながら、まあやってみるしかない、
ということでハローワークから2つの事務所に連絡をとってもらい、
面接をしてもらうことになりました。
長くなりそうなので、また次週に続けますね(^O^)/
では、続きはまた来週!
━━━━━━━━━━━━
7.オススメの会計・税金本
━━━━━━━━━━━━━━━━
世の中には会計・税金本は多数出版されています。
しかし、税理士などの専門家が書いた本は面白くない!(笑)
そのなかでも、僕がオススメする、
実務に役立つ会計・税金本をご紹介します。
現実、現場の経営者が書かれた会計本の方が、
リアリティがあり役に立ちます。
まずは、本に書かれている文章を紹介し、
そこに僕がコメントするという形式で書いています。
このメルマガで全てを説明することは難しいので、
補足テキストとして本をご活用下さい(^O^)/
毎月一冊、第1週目にご紹介します。
2週目以降も同じものを掲載しますので、
1ヶ月間時間をかけて、ゆっくり繰り返し読まれて下さい。
会計や税金の知識は一朝一夕には身につきませんので!
===============================================
【今月の一冊】
★売上・利益を伸ばす! 小さなお店の数字に強くなる本 – 鬼頭 宏昌
http://amzn.to/1QFydfj
★バックナンバーはこちら
http://hisayukiyamashita.com/recommendedbooks.html
鬼頭さんは、飲食店経営の本で有名ですね。
今は、FCなどで多角化経営されています。
この本は、本の名前通りで、
”小さなお店”の、数字を強くするための本です。
飲食店や、店舗での小売店(BtoC)の方は、
ぜひとも読んで頂きたい一冊です!
※読み方※
『カッコ』内の言葉が本の引用で、
下段の▼以降が、山下語録です(^O^)/
■□■□■□■□■□■□■□■
<目次>
第1章 絶対知るべき「儲け」の基本
(数字がわかれば儲かる店になれる/損益計算書のしくみ)
第2章 数字の見方と使い方
(管理できるのは原価とアルバイト人件費/売上予測を立ててみる)
第3章 売上アップの原理原則
(売上げを上げることは最強のスキル/売上高を分解してみよう)
第4章 数字の分析を現場で活かすには
(大局観と緻密さをあわせ持つ/時間帯別売上を分析する)
第5章 強い店舗を作るマインド
(数字は未来を変えるためにある/利は元にあり)
■□■□■□■□■□■□■□■
『何をもって儲かっていると判断するかは、人によって違います。
ですから、儲かっているという状態を、数字で表す必要があるのです。』
▼僕も顧問先には、「いくら稼ぎたいのですか?」とよく聞きます。
その理由は、毎月100万円給与が欲しい人と、
毎月50万円でいい人とは、経営のやり方が全く違ってくるからです。
そのことを皆さん考えずに、とりあえず稼ぐ!
という判断指標が無い行動に出てしまいますので、
ぜひ数字(お金)で、いくら稼ぐのか?を決めて下さい。
そうすることにより、明確な行動につながりますので。
■□■□■□■□■□■□■□■
『決断材料は数字がすべて』
▼数字だけではありませんが、
客観的な判断指標に、数字はすごく便利です。
理由は、1億円といえば、2億円でも、3千万円でもなく、
誰が見ても1億円に間違いないからです。
だから、交渉などでは、数字で話す癖を付けましょう。
社長の肌感覚も大事ですが、
それではスタッフや外部の人には伝わりませんので。
■□■□■□■□■□■□■□■
『数字を読む目的は、緻密な分析ではなく、
未来の数字を変えるために必要な行動を割り出し、
実際に行動に移すことです。』
▼この本で言いたいことは、この一行です(*^_^*)
この基本的な考えがあって、本を読めば理解は早いでしょう。
会計事務所やコンサルの人たちは、分析に走ってしまいますもんね・・・。
僕自身も、うっかりするとそっちよりに気づく時があります(^_^;)
■□■□■□■□■□■□■□■
『店舗運営は損益計算書(P/L)だけ見れればOK!』
▼ここに異論がある方も多いかと思いますが、
数店舗の店舗運営ではない限り、
まずは損益計算書だけで十分だと思います。
理由は、儲けの数字が損益計算書に詰まっているからです。
その仕組をまず理解して、それから貸借対照表を見るようにしましょう。
そうすれば、各々が繋がって、理解できて行くでしょう。
■□■□■□■□■□■□■□■
『損益分岐点以下の売上では赤字になってしまい、
お店を存続することができないのです。』
▼損益分岐点の考えは非常に大事です。
ご自身の会社の損益分岐点はご存じですか??
また、僕が推奨しているのは、
起業したてとか、スモールビジネスの場合は、
「最低生活費分岐点売上高」を知ることをオススメしています。
これは読んで字のごとく、最低いくらの売上があれば、
最低生活が出来るのか?です。
ここが問題なくクリア出来るのであれば、
あまり無理に安売りで仕事を取りに行く必要はありません。
みなさんこの金額を知らないために、
「もっと!もっと!もっと稼がなくては!」
という意識になっているんです。
ここを理解しておけば、もっと未来に対して
投資(お金・時間・人)が可能です。
■□■□■□■□■□■□■□■
『ROIという数字こそ、儲かるという言葉を表す指標
そのものだと考えています。』
▼あまり難しい表現で書くのは嫌ですが、
ROIの意味は大事なので理解しておいて下さい。
ROIとは、投資収益率のことをいい、
「いくら投資したら、いくらのリターン(利益)があった」
かが分かる指標です。
この本の例で出てくる数字を見てみましょう。
A店舗⇒初期投資額が1000万円で、年間利益が1000万円のお店。
B店舗⇒初期投資が2000万円で、年間利益が1000万円のお店
どちらの店舗運営が良いですか?
利益は同じ1000万円ですが、初期投資額が倍違います。
分かると思いますが、A店舗の方がリターンは良いですよね。
仮に、初期投資を2000万円分A店舗にかければ、
年間利益が倍の2000万円あった可能性があるということです。
単純に倍にはならないと思いますが。。。
だから、利益がいくら儲かるのか?だけではなく、
そこに投資した資本(僕は時間も推奨しています)が
いくらなのか?を理解して投資の判断をすべきです。
時間で例えると、10時間働いて10万円儲かる仕事と、
3時間働いて、10万円儲かる仕事はどちらが良いですか?
聞かなくても分かりますが、現実は前者の方を選択する人が
たくさんいるんですよ!
■□■□■□■□■□■□■□■
『管理できるのは原価とアルバイト人件費』
▼これは店舗運営に限っての話です。
人件費以外の固定費(家賃など)は、
店舗の大きさや立地などでほぼ決まってしまいますので、
それを下げたりするのはかなり困難です。
ここで鬼頭さんが言っているのは、
店舗運営では、飲食店などの原価や、
アルバイトの人件費は仕組みや考えで、
管理(調整)できると言っています。
原価の管理は、飲食店ではロス(廃棄やミス)の管理です。
また、小売店などでは安易な値引き販売や、
徹底した在庫管理などがあります。
アルバイトの管理は、人時売上高で管理すると良いでしょう。
『人時売上高=売上÷総労働時間』です。
ようは、1時間当たりの売上はいくらあるのか?です。
これが毎月どのように推移しているのか?
推移と年計で見ていくのは面白いでしょう。
僕自身の仕事も、時間当たり単価というのは一番気にしていますね。
■□■□■□■□■□■□■□■
『曜日別に売上を予測する』
▼店舗運営はかなり曜日に左右されますので、
去年と比べて祝日や連休が少なかったりすると、
売上に大きく響くことは多々あります。
そのため、細かくは本を読んで頂きたいのですが、
曜日別に売上を予測することをオススメします。
ここまでするのか?とは思いますが(笑)
ただ店舗運営は来店型のビジネスなため、
いわゆる「待ち」のビジネスですので、
かなり不安があるんですよね。
飲食店や美容室、歯科医医院などは、
予約があるからなんとなく予測できますが、
小売店は予約なんてありませんからね(^_^;)
だから、ある程度予測することで、
不安が少しでも和らぐ、または不安を直視することが大事だと思います。
また、予測することで飲食店は、
在庫の調整が可能になり、上記のロスが少なくなります。
ぜひ、売上予測を立てて、未来の経営へシフトして下さい。
■□■□■□■□■□■□■□■
『損益計算書を読み解くうえで意識すべきは、
なるべく大きなところから、小さなところへ視点を移す』
▼「木を見て、森をみず」にならないように心がけましょう。
細かな数字はそこまで気にする必要はあありません。
まずは、大切な部分から全体の流れを確認して下さい。
売上、原価率、人件費、固定費、営業利益などです。
これをパッパと見るのに、1分もかかりません。
これを毎月繰り返していけば、
おおまかな流れは肌感覚で分かってきます。
そこで気になった数字を深く掘り下げて見ていけばよいでしょう。
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『月次決算では、絶対に原価率を算出しなくてはいけません』
▼原価率は店舗運営にとってとても大切な数字です。
1%変わるだけで、利益が全く変わってきます。
1億円の1%っていくらですか?
100万円ですよね。
今の利益に100万円プラスされると、
どのくらい利益率がアップしますか?
1%って小さいと思ってしまいがちですが、
積み重なるとかなり大きな額になります。
「チリも積もれば山となる」という言葉があるように、
ぜひ、チリを積もっていきましょう。
それには、原価管理が必須です!
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『売上を上げるには、考案し、実行に移して結果が出るまで
最低でも3ヶ月程度の時間を要します』
▼売上を上げる手はいくらでもあります。
だからこそ、その打ち手の数をできるだけ多くし、
トライアンドエラーを繰り返す事が大事です。
理由は上記の通りで、結果がでるまで3ヶ月程度はかかるので、
半年間何もやっていないとすると、結果が出るのは9ヶ月後すぎ、
もしくは1年後出るかどうかです。
それも良い結果であればいいのですが、
悪い結果が分かるのも1年後では手のうちようがありません。
だから、早め早めに思ったことは出来るだけ行動しましょう!
「思ったら、即行動!」です(*^_^*)
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『売上を構成要素に分け、それぞれに対策を打つアプローチが大事』
▼「売上を上げるぞ!!」と声たかだかに社長が叫んでも、
売上は上がらないものです(笑)
理由は、売上を上げるとはどのようにすればいいのか
スタッフさんは分かっていないからです。
値引きして、安売りすれば売上は上がるかもしれません。
しかし、それでは短期的で、経営を圧迫する恐れがありますので、
できればその戦略は取りたくありません。
だから、売上の構成要素がどうなっているのか?
そして、その要素のに対して、どのようなことを行えば良いのか?
など細かく要素を分解して説明する必要があります。
本では、新規顧客、推移率、利用頻度、商品単価、買い上げ点数、離脱率、
これを管理することにより、売上を上げる方法を説明しています。
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『ザイオン効果とは、人は接触回数が多ければ多いほど、
その人に行為を抱くのです。』
▼遠くの彼氏より、近くの友達です!(笑)
初めて来店してもらってから、
その後の接触回数をどれだけ作れるか?
仕組み化できているのかが勝負です。
今は、インターネットやスマホがありますので、
この接触回数を上げる手法はいくらでもあります。
あまりウザいような接触は控えた方が良いですが、
お客さんにメリットのある情報で接触すれば、
2回めの来店をしてもらい、リピーターになる可能性があります。
ぜひ、自社の接触回数を増やす仕組みを作られて下さい。
僕で言うと、メルマガやファックス通信で
ソフトタッチのコミュニケーションをしています(^O^)/
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『商品のもつ性質の壁を打ち破るには、
商品ラインナップを改善していけばいいのです。』
▼みなさんは商品のメニューを作られていますか?
僕自身は、こちらのようにまだバラバラですが、(汗)
ある程度のラインナップは揃えています。
http://hisayukiyamashita.com/price.html
飲食店であれば分かりやすメニューを作ることをオススメします。
メニューで商品を売るんですから、大事な営業の資料ですよ!!
サービス業では、このメニューを作っているところが少ないです。
メニューが無ければ、お客さんには何を買ってよいか伝わりません。。。
だから、メニューは絶対に作るべきです!
また、このメニューで商品ラインナップを増やす努力が必要です。
定番メニュー以外に、スペシャルメニューなどを作っておけば、
売れる可能性ははあるんですから。
もし作って無ければ、そのスペシャルメニューが売れることは
絶対にありません。0%です。
1%でも可能性があるのであれば、
出来ることはやっておきましょう!!
これが、高額商品に繋がる事が多いですから(^O^)/
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『お客さんは、何らかの理由で必ず一定数が離れていきます。
平均で毎年10~30%の顧客を失っていきます。』
▼これは本当に理解しておかなければいけません。
こちら側がお客さんと思っていても、
お客さん側は、いろんなお店のお客さんなのですから、
みなさんのお店だけを使っている訳ではありません。
だからこそ、新規の開拓はずーーーっとやる必要があるのです。
全てリピートでやっていくと、長期的には衰退して行きます。
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『ワンランク高い商品と低い商品を意図的に用意することで、
その商品の販売数、そして客単価をあげることができます。』
▼いわゆる、松竹梅戦略ですね!
現在定番の商品が1,000円であれば、
その下の800円の商品をつくり、
その上の2,000円の商品を作ってはどうでしょうか?
メニューの事例で書いたように、
2,000円のメニューがあれば売れる可能性がありますが、
なければ絶対に売れませんからね(*^_^*)
観光地の飲食店などであれば、
絶対に高価格のメニューを用意しておきましょう。
「せっかくだから買い」が必ずありますから!
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『売れない時間に売るというのは、極めて難しい』
▼これはビックリする方も多いのではないでしょうか。
飲食店でいえば、「平日の夕方5時から7時までは生ビール半額!」
という広告を見られた方も多いでしょう。
しかし、この時間は殆どの方が仕事をしている時間なので、
どうあがいても売上を上げるのは難しいようです。
また、上がったとしても半額にしているので、
原価率が上がり、結局儲かっていない・・・
という悪循環になりがちです。
だから、「売れている時間に、もっと売るにはどうしたらよいか?!」
という思考が大事なんですね。
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『売上が減った場合は、お店に対する評価をお客さんに実際に聞く』
▼これを出来る経営者は素晴らしいですね!
僕もできるかどうか微妙です・・・(^_^;)
自分の評価を直接聞くっていうのは、
なにか恥ずかしいですからね。
しかし、これを聞いていないと、
万が一お客さんが離れた場合に、
理由が分からいほうがもったいないです。
万が一離れたとしても、何かしらの理由か分かれば、
次に手の打ちようがありますので、
ぜひお客さまの声を集めるようにしましょう!
僕自身にも言い聞かせています(^^)v
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『今の時代、お客さんは口コミで動くので、
固定客を増やした満足度を高めることで、
新規顧客も増やすことができます。』
▼店舗運営は特にそうですよね。
総合居酒屋の業態をみれば顕著です。
食べログなどの口コミを見て、
飲食店を使うことが多くなったので、
当たり障りのない総合居酒屋に行くのは楽しくありません。
だからこそ、口コミ出来る固定客を大事にすることにより、
新規顧客が増えてくるということです。
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『2ステップマーケティングが必要』
▼無料か安価な体験会や見学会を開き、
そのリストを作成し、その方々に次のセールスをしていくことが大事です。
今の時代は、チラシをまき、広告を出したから
買ってくる時代ではありませんので、
2ステップでの仕組みを作りましょう。
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『既存店舗を活用して、兼業や副業を同時に運営する
タイプの事業を併設事業と呼びます。』
▼店舗運営は空きの時間が出る場合があります。
店舗家賃は固定費で決まっていますから、
そこに違う業態のビジネスをやることで、
極端に言うと固定費ゼロでビジネスがスタートできます!
例では、ガソリンスタンドがレンタカー屋さんをやったり、
レンタカー屋さんが、カラオケボックスをやったりしています。
クリーニング屋の横に、コインランドリーがあったり、
ガソリンスタンド内に、コンビニがあったりしますよね!
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『数字を変えるために必要なことは、
的確な行動計画と行動量の2つです。』
▼これも大事な要素ですね。
数字で的確な行動計画を作り、行動量も数字で表すと、
結果はある程度ついてくるでしょう。
また銀行などに融資の依頼をするときにも、
「数字」というものは必ず必要です。
みなさんも分かっちゃいるけどやれないな・・
という方も多いでしょう。
すぐに改善はできないかも知れませんが、
そういう意識をして、メモの簡単にでも計画をしてみましょう。
そこから、何かしら動く可能性がありますので!
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『ビジネスにおおけるレバレッジとは、お金と組織です。』
▼お金は融資や出資をしてもらうことに
レバレッジがかかりますので、大きな投資が期待できます。
100万円でやる事業と、1億円でやる事業は
全く違うことが出来るのは言う必要もないでしょう。
必ずしもお金があれば何でも出来るわけではありませんが、
あると打ち手が多くできることは確実です。
また組織は、人ですね。
自分一人でやるのはやはり限界があります。
以前よりはかなり一人でもビジネスをやる幅は広がりましたが、
店舗運営であれば組織を作った方が、レバレッジがかかるでしょう。
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『サービス業は、地域を細分化していくことが、
最も現実的な選択肢になります。』
▼店舗系のサービス業は、地域戦略に限ります。
医療系やエステや、習い事系は特に。
僕はサービス業ですが、福岡から東京に行こうとしていますからね(笑)
ある意味横暴で、間違っているのでしょう(^_^;)
ただ、僕は新しいものを求めて、
ふらりふらりとしているだけなので、
刺激がある東京に行っているのです。
簡単に言うと、都会に憧れている田舎者ですよ(笑)
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『外れて当たり前の計画を毎年作っていく理由は、
計画と実績の対比を知ることにあります。』
▼経営計画なんて作って意味があるのか?
と思う方も多いかと思います。
僕自身もそっちよりです(笑)
鬼頭さんは、“計画と実績のギャップを知ることで、
その後の行動をより的確なものに修正ができます”
とおっしゃっています。
なるほど。
自分の行動が現実の数字で現れるので、
計画との差がでる。
その差を理解することで、自分の行動するものと、
計画する数値がより現実に帯びたものになるのでしょう。
「行動する⇒現実の数字」が肌感覚で分かるようになると、
計画をすると未来が予測できるということになります(^O^)/
こう聞くと、計画って大事ですね・・・。
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★売上・利益を伸ばす! 小さなお店の数字に強くなる本 – 鬼頭 宏昌
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